器 器
氷梅文は染付の発想を裏返します。白地に青い花を描くのではなく、割れゆく川の氷のようにまだらな深い呉須で地を塗り込め、梅の花だけを手つかずの白磁として残す(蓝地白花 — 「青地に白い花」)。濃い枝が、器体から蓋へと花をつないでいきます。碗の内は白く静かに:口縁に二重線、そして茶の底には青い梅の見込みがひとつ。
工 工
白抜き(ネガ)を描くのは、あえて選ぶ困難な道です。呉須の地を、花びら一枚にも触れずに、均一な濃淡で塗り重ねなければなりません。その上に透明釉を掛け、高温で一度焼成。手の中では真夜中の青、光にかざせば輝きます。
仕様
- 産地 — 中国・景徳鎮
- 素材 — 高温焼成磁器
- 装飾 — 手描き釉下呉須、白抜き氷梅文
- 釉薬 — 明るい光沢、均一
- 器形 — 端反り口、深い碗、高い高台。環形つまみの蓋
- 手入れ — 食洗機可、手洗いがより好ましい
一客ずつ手描きのため、氷の割れかたは二つとして同じになりません — それこそが持ち味です。




